赤ちゃんは80%が水。
ところが成長とともに水分は失われて、成人は約60%。
さらに高齢者になるともっと水分は失われます。
年齢とともに変化する肌を見れば明らかですね。
細胞に蓄えられる「水」
たとえば体重50キロの人なら30キロは「水」です。
この水は、約22キロが一つ一つの細胞に蓄えられて、残り8キロは血液やリンパ液という「体液」となるのです。
では体内の「水」の役割は?
「水」には「溶媒」「運搬」「体温調節」の役割があります。
人間は食べたモノを、消化液で溶かし、栄誉素を吸収します。
このとき、吸収・排泄の過程で水は「溶媒」として、栄養素を水に溶かして吸収を助け、排泄へと導くのです。
また血液が栄養素や酸素を細胞の一つ一つに運び、老廃物や二酸化炭素を運び出すとき、水分が少ないと、血液の濃度が高くなってドロドロ血になってしまい、流れが悪くなって「運搬」の役割が果たせなくなってしまいます。
「体温調節」では「汗」が大きな役割を果たしますが、水が蒸発するときに周囲の熱を奪う「気化熱」の性質を利用しています。
このように体内で水が循環することによって、人の生命は保たれているのです。
人には一日にどのくらいの水が必要?
人が一日に排出する水分量は、2~3リットルと考えられます。(体重や体型によって個人差はあります)
内訳としては、尿や便として1~2リットル、汗や呼吸などで1リットル、夏には大量の汗をかきますからもっと増えるでしょう。
ですから、排出されるのと同量の水を摂取する必要があります。
食べ物からも水は摂取できますから、、飲み物からは1.5リットル程度またはそれ以上を目安に摂取するとよいでしょう。
水を十分に摂ることはとても大切です。
身体の循環をスムーズにして、血流をよくし、代謝が促進されます。
特に高齢者は水分摂取量が減ってしまうために、代謝が悪くなります。
一度に大量の水を摂るのではなく、コップ1杯くらいの水をこまめに摂るようにしましょう。