上江・中江用水路「客水地区賦課金減免制度」が「世界水遺産」に登録されたそうです。
上越・妙高の二つの市を流れる用水路なんですって。
これは江戸時代から続いている制度で、川の上流の農家と下流の農家とで用水の維持管理費を負担するもの。
「世界水遺産」というのは、「世界水会議」という民間シンクタンクが世界の水の問題を話し合い、歴史的な水管理システム等を表彰・登録するべく、選ばれたとのこと。
その選定基準は、
◎100年以上の歴史があること
◎地域の知恵や努力でつくられたこと
◎地域貢献していること
の3点。
今でも利用されている、というところが素晴らしいですね。
また、昔の治水政策というのか、よく考えられていますよね。
100年以上も前にこのような制度を作る先見性は、この頃の政府には望むべくもないこと。
最近多い、川の氾濫は結局は治水政策がいい加減だった事の証でしょう。
水は生活に欠かせませんが、水の流れをどう規制して日々の生活を守るのか、そこを押さえるのが今後100年のためのはずなのに、現状では期待できそうもないところがこの国の「今」ですね。
水は生活を支え、暮らしを支える、基本ですが、あちこちの川の氾濫や、土砂崩れ、のニュースを見ると、天災というよりも人災だと思います。
長年放置された結果です。
少しずつでもなんとかしていかないと。
高齢化が進み、人手が足らなくなるばかりのこの国で、何ができるかは疑問ですが。